アフィリエイトで普通のサラリーマンと同じぐらいの収入を得ていた僕でしたが、ずっとモヤモヤしていました。
それは、「アフィリエイトは僕がしたい仕事ではない」という気持ちがずっとあったからです。その気持ちの原因は2つあります。
1つめの原因は、アフィリエイトというビジネスは誰にも「ありがとう」を言われることのない仕事であることが、「格好いいヒーローのような仕事をしたい。」という僕の欲求を満たしてくれなかったことです。
2つめの原因は、アフィリエイトが先進的なビジネスモデルすぎて、親に説明しても喜んでもらえなかったことが「息子が良く分からない、怪しい仕事をしている」というように見られているように感じて誇りを持てる仕事ではないと感じてしまったのです。
そこで、アフィリエイトで収入を得ながら、その収入でビジネス書や自己啓発書を購入したり、外部のセミナーに参加したり、「天職を見つけるための自分探し」をすることにしました。
この自分探しは難航を極めました。どれもこれもぴったり来なかったからです。今振り返ってみれば、何も仕事を経験していないので天職が分からないのは当たり前だったと思います。
そんな自分探しの中である人との出会いが、僕に「弁護士に変わる夢」を与えてくれました。
その人は、元ニートでありながら、行政書士という資格とインターネットマーケティングスキルを武器にコンサルタントビジネスを行い活躍していた「横須賀てるひさ」という人でした。(資格×コンサルタント=資格起業家モデルをつくった人です)
元ニートであることを堂々とブログに掲載し、そのどん底から這い上がり中小企業の社長相手にコンサルティング行う輝かしい姿を実現している横須賀さんの「シンデレラストーリー」が僕の心を打ちました。
ニートから這い上がって凄い仕事をする自分になれば、「ニートであったこと」がその人の魅力につながり、逆に強みになるのだ、頭をかち割られたような衝撃を受けたことを覚えています。
その人との出会いが、「コンサルタント」という仕事を僕に教えてくれました。
企業の経営をアドバイスして、解決に導く仕事・・・これはメチャクチャ格好いい!今風の「コンサルタント」という名前もとても僕の心を惹きつけました。
その時に、子どもの頃から大好きだった坂本龍馬の「日本を洗濯する」という言葉が降ってきました。
コンサルタントになって、企業を活性化すれば、その企業で働く社員を元気に出来て、その社員を元気にすることが出来て家族も元気になる、その先には日本の元気がある。
そのストーリーが成立した時、「コンサルタントになって企業を活性化して、日本を元気にする」という新しい夢が出来ました。
しかし、その時すでに26歳。司法浪人していて法律にはある程度詳しい、行政書士資格はあるが、ニート経験者で人生の落伍者。
アフィリエイトで30万円程度を稼ぐスキルはあるが、社会人経験はゼロ。そんな自分が今からコンサルタントとして企業の経営を指導できる人間になれるのだろうか?そんな疑問が生まれました。
そこで、僕は「本を出版して成功しているコンサルタントに会いに行って、最短の道を教えてもらう」ことにしました。
家にはすでに数十冊のコンサルタントという肩書きを持つ人の著書がありました、
その中に、ホームページを活用した中小企業を支援しているS先生の本があり、プロフィールをみると父の経営する工場の近くに事務所があるではありませんか。
そのことを父に話すと「S先生はその地域では有名だから、知り合いの●●さんなら紹介できるかもしれない」言われました。
そこで●●さん経由でS先生に会えることになりました。
そして、S先生に会う当日。自分の経歴を簡単にまとめたプロフィールシートを用意し、それを使ってS先生に自己紹介しました。
「僕はこういった経歴の人間で社会人経験はゼロで元ニートです。でもS先生のようなコンサルタントになりたいです。そのための最短の道を教えていただけませんか?」
この質問をした結果、S先生から返ってきた言葉は意外なものでした。
「では、まずは新規開拓営業の経験を積みなさい。新しくお客様を創ることが出来ない人間の話を企業の経営者は聴かない。そして、新規開拓営業のスキルこそが食えるコンサルタントに必須のものだ。」
社会人経験がない自分にとって、営業という仕事は「お客様にヘコヘコと頭を下げる格好悪い仕事」という印象があり、S先生からの回答には拍子抜けしてしまいました。
しかし、自分にはコンサルタントになるという夢を叶えるために、最短の道を行くしかなく、S先生の言葉を信じることにしました。
まずは新規開拓営業の経験を積み、その実績をつくった上でコンサルタントの道へ入ることに決めたのでした。
高校~大学時代 → 司法浪人時代 → ニート時代 → 専業アフィリエイター時代 → 自分探し時代 → 1社目時代 → 2社目時代 → 3社目時代(現在)