あなたは、「人生を変えるほどの知識」と出会ったことがありますか?僕にはあります。
この知識をもっと早くに知っていれば、理解していれば今とは間違いなく違った人生になっていたはず…そう確信できる知識が!
ここでは、僕の人生を大きく変えた3つの知識をご紹介します。
もしかしたら、あなたの人生を大きく変えるかもしれません。もしそうなれば、本当に嬉しいです。
【仕事人生を変える知識①】「ありたい姿」「あるべき姿」実現のために必要な「行動に落とし込む仕組みづくり」の重要性
1つ目の人生が変わる知識は、「ありたい姿」「あるべき姿」実現のために必要な「行動に落とし込む仕組みづくり」の重要性です。
本を読んでも、研修・セミナーを受講しても、それだけでは人生が変わらない理由
僕は大学卒業後、弁護士を目指して司法浪人をしていた時期があります。その後、挫折して、夢と目標を失ってニートまで転落しました。
間違いなく「うつ病」だろうと思われる精神状態の中で「幸せになる方法」「成功する秘訣」「大金持ちになる方法などのいわゆる自己啓発本を多数読みました。
「この本さえ買って、読めば、人生が変わるはず!」そう信じて、本当に沢山の自己啓発本を読みました。
しかし、いくら本を読んでも、僕の人生は何一つ変わりませんでした。
でも、今なら本を読んだだけでは人生が全く変わらない理由が解ります。
それは、本に書いてある情報は所詮「こうやったらいいよ!=あるべき姿」に過ぎないため、いくらそれを読んでもそのあるべき姿の実現に沿った「行動へ落とし込んでいなければ」人生になんら影響がないからです。
これは研修やセミナーでも一緒です。講師の話術と場づくりで研修当日は「いい研修を受けた!」と満足していますが、職場に戻ると日々の業務に追われて研修で得た学びや気づきは忘却の彼方。ほとんど行動に落とし込まれることはありません。
つまり、本や研修・セミナーでの学びや気づきは「行動」すなわち「手・口・足が動くこと」に落とし込んで初めて、人生や仕事に影響するのです。
ただ、本などでの学びや気づきという「あるべき姿」を知って、すぐに行動に落とし込むことが出来る人もいます。ソフトバンクの孫正義さんなどのトップクラスのビジネスリーダーの方です。いわゆる「天才」と呼ばれる人ですね。
本を読んだ後、研修・セミナーを受講した後、人生を変えるためにすべきこと
しかし、僕を含めてほとんどの人は「あるべき姿」をすぐに行動に落とし込むことが出来ないのが通常です。
では、どうすれば「あるべき姿」を「行動」に落とし込むことが出来るのか?
それは、「仕組みづくり」です。あるべき姿を実現するための行動を「促す、落とし込む」仕組みを自分でつくる、または、他人がつくったものを使うことで、行動への落とし込みが加速します。
例えば、ある本で「部下を育てる時には、褒めることが大切。褒めることでモチベーションがあがる」という知識を得たとします。
まずは、どのような行動を取れば「褒めて部下のモチベーションを上げられる上司になるべき」という「あるべき姿」の実現に近づくか考えます。
ここでは「1日1回以上、部下のAさんとBくんに『この行動がいいね!なぜなら~というメールを1通以上送る』」という行動をすることにしたとします。
次に、この行動を促すための仕組みとして、手帳の月間ページに「行動チェックリスト」を作って、毎日出来た日は○、出来なかった日は×をつける仕組みを創ります。
こうすることで、仕組みがあるべき姿の実現につながる行動を促して、あるべき姿の実現が近づきます。
なお、「あるべき姿」と「その実現のための行動(手・口・足が動くこと)」はイメージではなく、「言葉」として明確にすることで、さらに効果的な仕組みを創ることが可能になります。
【仕事人生を変える知識②】自分の意思で「●●」を自由につくる方法
2つ目の人生が変わる知識は、自分の意思で「●●」を自由につくる方法です。
私はだれ・・・
まずは、以下の「私はだれ・・」という文章をお読みください。
私はいつもあなたのそばにいる
いちばん頼りになる助け手でもあれば
大変な厄介者でもある
後押しもすれば
足を引っ張ってしくじらせもする
私はあなたの命令次第
半分だけやって任せてくれれば
私は残りは手早く正確に片付けてしまう
私の扱いは簡単
念押しは不要
何をしたいか見せてくれれば
少しの練習であとは自動的だ
私はすべての偉大な人物の僕
そして何たることか
すべてのしくじりの主人
偉大な人が偉大になったのは私のため
しくじった人がしくじったのも私のため
私の扱いは簡単
念押しは不要
何をしたいか見せてくれれば
少しの練習であとは自動的だ
私はすべての偉大な人物の僕
そして何たることか
すべてのしくじりの主人
偉大な人が偉大になったのは私のため
しくじった人がしくじったのも私のため
私は機械ではないが
機械のような正確さと
人の知性によって動く
私を動かして利益を得ることもできれば
破壊を招くこともできる
私にはそれは関係ない
私を利用して訓練し
しっかり働かせなさい
そうすればこの世を足もとに従えることさえできる
しかし甘やかせばあなたを滅ぼす
私はだれか
私は「習慣」
この文章は「習慣の偉大さ」を非常に解りやすく示してします。
あなたの周りに、どんな人からも好かれる人はいませんか?その人はきっと「良い習慣」の塊のはずです。いつもにくやかな表情で、明るく、元気で、にこやかに挨拶をする。そういった「良い習慣」があるはずです。
では、習慣とは何なのでしょうか。私は、「無意識に手・口・足が動くこと(潜在意識下の行動)」と定義しています。
行動には、大きく2種類あり「意識して手・口・足を動かすこと(顕在意識下の行動」「無意識に手・口・足が動くこと(潜在意識下の行動)=習慣」があるのです。
ちなみに、顕在意識下の行動と潜在意識下の行動の行動全体における割合は、前者が1/13に対して、後者12/13とされており、ほとんどが習慣なのです。
とすれば、以下の文章も納得いくはずです。
意識が行動をつくり
行動が習慣をつくり
習慣が人格をつくり
人格が運命を変える
習慣が人格をつくる。行動の12/13が習慣であれば、良い習慣を持っている人は、良い人格者であって当然です。そして、人格が変われば運命が変わります。
この運命を変えてしまうほどの習慣ですが、もし自分の意思で自由自在につくることが出来るとしたらいかがですか?
実は、自分の意思でつくることが可能です。ちなみに、今の自分についている習慣のほとんどは「他人(多くは親)」や「環境(多くは家庭、仲の良い友達など)」で作られたものがほとんどです。
そのためには、習慣の正体、習慣づくりの3ステップ、そして、習慣づくりの3つのポイントという三つの知識の正しい理解と実践行動を促すための仕組みづくりが必要です。
習慣の正体
習慣とは、言うなれば「脳の回路」です。脳細胞と脳細胞の通り道のことです。
人には誰しも140~160億個の脳細胞があり、その脳細胞の数はどれだけ仕事が出来る人であっても仕事が出来ない人であっても共通しています。
では、何が違うのでしょうか。
答えは「脳細胞と脳細胞のつながり方(脳の回路)」です。この脳の回路が仕事の結果を出すための行動を生み出すものが多ければ「仕事が出来る人」になり、仕事を生み出すための行動を生み出すことができないものが多ければ「仕事が出来ない人」になってしまうのです。
すなわち、習慣づくりとは「脳の回路づくり」を意味します。
次に、脳の回路づくりの2パターンを解説します。脳の回路づくりには以下の2つのパターンしか存在しません。
パターン1 新しく回路をつくる(脳細胞と脳細胞のつながりを新たにつくること。出来ないことが出来るようになる。)
パターン2 既存の回路を修正する(すでに存在している脳細胞と脳細胞のつながりを修正すること。出来ることがさらによく出来るようになる場合。)
新入社員は、ほとんどがパターン1に該当します。名刺交換の仕方も、挨拶の仕方も、メールの書き方も知らない・出来ないこと=習慣になっていないことだらけです。学生の習慣ではついていない「社会人の習慣」を増やしていかないといけないため、新入社員の時は非常にしんどい訳です。
それに対して、中堅社員以上になると「社会人の習慣」は身についており、「仕事で結果を出すための習慣」もある程度ついています。しかし、等級が上がるごとに期待役割が変わっていきます。例えば、部下を育成する役割がなかった人が、部下を育成する役割が増えると部下を育成するための習慣が必要になります。つまり、パターン1に加えて、パターン2の脳の回路づくりが必要になるのです。
習慣づくりの3ステップ
習慣の正体が理解できたら、いよいよ習慣を「自分の意思」でつくるための方法、3つのステップについて解説します。
ステップ1:出来るようになりたい行動、改善したい行動を具体的に気づいて、意識する【意識】
ステップ2:自分がそれを出来るようになりたい、改善したいと希望し、決心する【決心】
ステップ3:それを粘り強く、強制的に実践・行動し、反復継続する【反復継続】
以上です。本当にこれだけです。この3ステップを後程紹介する3つのポイントを加えて、反復継続することで脳の回路を新しくつくったり、既存の回路を修正したりすることが出来ます。
ちなみに、3つのステップのうち最も重要なステップは「ステップ2」の【決心】です。人は論理ではなく、心で行動します。手・口・足が動く行動をするためには(特に今までにあまりしていない行動をするには)「絶対にやるぞ!」「絶対にやりたい!」といった心での決断、決心が必要になるからです。
そして、【決心】に基づいて行動を反復継続すること、脳細胞と脳細胞のつながりを行き来し、けもの道が出来る要領で道=つながりがつくられていくのです。
習慣づくりの3つのポイント
習慣づくりの3ステップを理解したら、その3ステップを効果的に踏むための3つのポイントを解説します。
ポイント1)目的を明確にする:習慣づくりの「目的(~のために)」が明記されているか?
習慣づくりをするためには、【決心】と【反復継続】が必要ですが、それを行うためには「そもそもその習慣を何のためにつくるのか?」という目的を明確にすることが効果的です。
ポイント2)行動として明確にする:「意識する」「心がける」ではなく、手・口・足が動く行動になっているか?
次に、ポイント1で【意識】した「出来るようになりたい行動、改善したい行動」が、具体的な、つまり、手や口や足が動く=行動になっているか検討します。例えば、「明るい挨拶を意識します」では習慣にならないため、「笑顔で『おはようございます!今日も一日宜しくお願いします!』と言う(=口が動く)」といったように明確にします。このように行動として具体化することで、その行動が出来たか出来なかったか○か×をつけることが出来ます。
ポイント3)具体性&客観性を前提とした仕組みをつくる:その行動が出来たか、誰が見ても○か×をつけることが出来る仕組みをつくる
目的を明確にし、行動として具体化できたら、最後にその行動が出来たか?誰が見ても○か×がつけることができる具体性&客観性を持った仕組みをつくります。僕のおすすめは「手帳の月間ページ」に「日々の習慣づくりチェック欄」をつくって、毎日○×をつける方法です。
なお、すでに習慣化されている行動の「ついで」に、新しい習慣を付け加えるようにすると新しい習慣を比較的簡単につけることができます。例えば、毎朝通勤電車の中でスマホで日経新聞を読む習慣がある人であれば、それを本を読む習慣に変えることは比較的簡単なはずです。手を動かして取り出して、読む対象をスマホから本に変えるだけだからです。
ちなみに、1日1回程度の習慣であれば、21日間連続して○がつけば習慣になりますのでぜひお試しください。
【仕事人生を変える知識③】「考える力(思考力)」の本当の意味
3つ目の人生が変わる知識は、「考える力(思考力)」の本当の意味です。
あなたは「考える力(思考力)」がありますか?人よりも優れていると思っていますか?
もし、考える力が「ある」「人よりも優れている」と思った方は、おそらく「考える」ということの意味が解っていません。
質問を変えます。あなたは仕事をしている時に割合としてどれぐらい考えていますか?
20~40%ぐらいは考えている。と答えた方、おそらく「考える」ということの意味が解っていません。おそらく普通の会社員であれば1~5%ぐらいしか考えていません。
ちなみに、作家の村上春樹さんが1日に考えている時間は「3時間」です。そして、その3時間の考える時間を維持するために午後からはジムに通って体を鍛えたり、音楽を聴いてリラックスしたりしているそうです。
あれほどの作家さんでさえ「考えるのは、3時間が限界」と言っている以上、我々凡人が考えることができる時間が限られています。
では、考えるとは一体、何なのでしょうか。その本当の意味を理解するには、考えるための「部品」とその「構造化」の2軸で理解すると分かりやすいです。
考えるための「部品」
人が考えるための部品には2種類あります。言葉とイメージです。イメージには視覚イメージ、聴覚イメージなど五感に対応したイメージがあります。ただ、イメージを部品として考える社会人は画家(視覚イメージで考える)、作曲家(聴覚イメージで考える)など限られた職種の人になります(これらの職種の人の思考は「イメージ思考」と呼ばれるものに該当します)
多くの社会人は「言葉」を部品として考えることになります(論理的思考と呼ばれるものですね。)。ですので、この言葉という部品を正しくつかうために、その言葉の意味や定義を正しく知ること(語彙力)が大切になります。ちなみに、言葉の語源は「事の端」。つまり、「境界線」であり、赤という色と青という色を分ける「境界線としての機能」を最大限に発動させることが、思考力のアップにつながります。
その部品の「構造化」
考えるための部品として、言葉とイメージの大きく二つがあることが理解できたら、「新しいアイデアを発想する」という考える目的を達成するための構造化を行います。
ここでは、多くの社会人の「考える」。すなわち、「言葉を部品として考える(論理的思考)」を中心に解説します。
論理的思考の構造化は、「筋道」をイメージすると理解しやすくなります。「筋道」には、必ず起点があります。ビジネスにおいて起点とは「ビジネス上の目標」です。「1年後に●●億円の売上をあげる」などが該当します。
次に、「1年後に●●億円の売上をあげる」ためには、何を、どうすればよいのか?を考えていきます。しかし、何を、どうすればよいのか、を考えるためには、そもそもなぜそれをするのか?を考えることが必要です。
つまり、「なぜ?(WHY)」「なにか?(WHAT)」「どのように(HOW)」の三つの筋道が存在します。これを言葉という部品を活用することで構造化していき、「ビジネス上の目標を達成するための手段」を導いていきます。これがビジネスにおいて考えると言うことです。
まとめ
以上、僕の人生を変えた3つの知識を紹介しました。
1つ目の知識は、「ありたい姿」「あるべき姿」実現のために必要な「行動を落とし込む仕組みづくり」の重要性について。本を読んだり、研修やセミナーに参加する「だけ」では人生は変わることはなく、人生を変えるためには本や研修で得た学びや気づきを「行動に落とし込む」こと。行動とはすなわち手・口・足を動かすことです。そして、我々凡人は、「ありたい姿」「あるべき姿」をすぐに行動へ落とし込むことが出来ないため、行動へ落とし込むための「仕組み」をつくるか、つかうことが秘訣になること。
2つ目の知識は、自分の意思で「習慣」を自由につくる方法について。習慣の正体とは「脳の回路」であり、習慣づくりとは「脳の回路をつくること」。その回路づくりのためには、【意識】【決心】【反復継続】の3ステップを愚直に繰り返すことが必要になる。その繰り返しは、1日1回程度の習慣であれば21日間連続して○がつけば習慣になるということ。
3つ目の知識は、「考える力(思考力)」の本当の意味について。考えるとは、「新しいアイデアを発想するために部品を正しく構造化すること」。
考える部品には、言葉とイメージの二つがあり、多くの社会人は「言葉」を使って考える必要があること。言葉が備品になる以上、その言葉の意味や定義に敏感になり、言葉の「境界線としての機能」を最大限に発動させることが秘訣となる。
そして、部品を構造化するには、目標を「起点」に「なぜ?(WHY)」「なにか?(WHAT)」「どのように(HOW)」の三つの「筋道」を意識すること。その筋道の結果、「ビジネス上の目標を達成するための手段」を導き出して、最も効果的な手段を選択し行動することで目標達成に近づきます。