このページにたどり着いたということは、おそらくレイノスというスカウト・ヘッドハンディング会社を活用して、転職することを検討している方、もしくは、管理人の転職成功体験談と成功ノウハウを知りたい方のいずれかだと思います。
ここでは、管理人が実際に転職する際に活用したレイノスというヘッドハンティング会社をいかに「活用し」、自分の望む年収と仕事と労働条件を手に入れたか、具体的な「体験談」とその体験談から導き出された「5つの成功ノウハウ」をご紹介します。
1.レイノスとの出会いから転職成功までの具体的な体験談
レイノスとの出会い
3社目となる大企業専門のコンサルティング会社の3年目に入った頃。
日本を代表する大企業の「人材・組織開発コンサルタント」として、忙しくもやりがいのある仕事をしていましたが、その頃から僕の中で「次のステージ」を意識することが多くなりました。
理由は様々なことがありますが、ここでは「自分のキャリア」の視点での最も大きな理由「自分が仕事を通じて実現したいビジョンやWILLと今の仕事で自分に期待されるMUSTとのギャップ」を取り上げます。
僕はニートから這い上がるキッカケとなる夢になった「コンサルタント」という仕事がとても好きでした。中小・中堅企業の経営者と一緒に経営課題を考えたり、アドバイスしたり、その結果 企業が良くなる。そのやりがいのある仕事に誇りをもっていました。
しかし、2社目と3社目でいわゆる「コンサルティング会社」で働き、ずっとモヤモヤしていたことがあったのです。
それは「言行不一致」です。コンサルティング会社は広く経営に関する「外への支援」をする会社で、外への支援の専門家であるコンサルタントが中核メンバーの組織です。しかし、コンサルタントは士業と同じく「個人商店化」しやすく、自身のクライアントに対するサービス提供については、基本的に一人で解決する仕事のため、組織として余り機能していないのが現状でした(もちろん全てのコンサルティング会社がそうとは言いません)。
つまり、外へは「組織としての機能を最大化しましょう(いわゆる組織開発のこと)」と指導する割には、会社に戻ると組織マネジメントがあまり機能していない現状がある…
もちろんコンサルティング会社は「外への支援」のプロであり、「内での実践」のプロではないと割り切ってしまえば、問題ないのですが、僕はその「言行不一致」感がとても嫌でした。
これは僕の「価値観」に根差してものなんだと思います。なぜなら、2社目の中小企業専門のコンサルティング会社の時も、3社目の大企業専門のコンサルティング会社の時も、同じようなモヤモヤがあったからです。
そこで、その他の理由も絡み合い3年目に入ったころから、「次のステージ」を意識した転職活動をスタートしました。
ただ、3社目の仕事はとても自分に合っており、お客様にも、社内のメンバーにも必要とされている感覚があり、「今すぐ辞める」という気持ちはなく、「緩く」転職活動を始めました。
ただ、30代後半での転職活動だったので、次の3点にはこだわろうと思っていました。
1点目。ヘッドハンティング求人、コンフィデンシャル求人以外は書類応募しない。
2点目。人材開発・組織開発の「内での実践」経験が積めるポジションである(可能であれば7年間積み重ねてきたコンサルタントとしての能力を生かせる「外への実践」も両立したいが、優先すべきは「内の実践」)
3点目。3社目よりも労働生産性が高いこと(具体的には、年収が200万円以上アップすること、出した結果には納得のいくインセンティブが出ること、裁量労働制で自分で労働時間をある程度コントロールできることの3つです)
加えて、「転勤がないこと」もありましたが、最初からその条件を必須にしてしまうと可能性が狭まってしまうと思い、外した状態で転職活動を開始しました。
以上、3点の条件をクリアする求人があれば、書類応募する。通過すれば、面接にも行く。というスタンスで、2社目と3社目の転職活動の際に活用した転職エージェント(JACリクルートメントとDUDA)とヘンドハントサービス(ビズリーチ)に登録しました。
転職エージェントに登録してすぐにある大手建設会社の経営幹部候補ポジション(経営企画)で上記3条件を満たす求人を紹介してもらい、面接に行きました。
1回目は部長との面談で、その場で合格をいただきました。2回目は社長と事業部長クラス2名との面談。社長からは「ぜひ一緒に働きたい!」と合格をもらったのですが、事業部長の1名が反対しこの案件は流れました(僕が伝えた言葉が意図していない解釈をされたことが原因でした。本当にコミュニケーションは難しいです)。
この案件は数少ない3条件+1をクリアするものだったので、もったいなかったのですが「縁」なので、切り替えて、次を探すことにしました。
ビズリーチ経由では、社長や経営幹部からの直案件で、10社近くのお声がけをもらったのですが、全部転勤が必要なもので、悩んだ末、すべてお断りました。
その後、しばらく3条件を満たす求人はなく、現職の仕事も繁忙期に入ったため、「次のステージ」の候補は見つかりませんでした。
そんな時、検索エンジンのリスティング広告で「転機」というサイトを見つけ「社長の右腕になりたい方・経営幹部ポジションで力を発揮した方」というキャッチコピーに惹かれ登録しました。
実は、この転機というサイトがレイスグループが運営しているサイトで、エージェント活用を承諾すると「レイノス」に登録されるという仕組みになってしました。これが僕とレイノスとの出会いでした。
転機に登録して2週間後ぐらいでしょうか。ヘッドハンターから一度事前面談に来てくださいと言われ、まずは条件を伝えてみようと思い、面談に行きました。
レイノスは、中小企業経営者とのパイプも多く、すぐに条件を満たすポジションで4~5件ぐらいの案件を紹介してもらいました。
ただ、業界的にイマイチ魅力を感じないものが多かったこと、妻と相談して「そういう業種は嫌だ」という反対もあり、最初に紹介してもらった4~5件はお断りしました。
レイノスに登録して2か月ぐらい経った頃でしょうか。
介護事業を核にして、医療・福祉事業に拡大して非常に伸びている会社の経営幹部ポジションでオファーを受けました。もともと1社目で歯科医療の仕事をしていたいこと、2社目でも医療の顧客が多かったことから業界的にも強みがあり、「人を元氣にする」という僕のビジョンとも親和性の高い医療・介護・福祉事業にはとても興味があり、面談に行くことにしました。
医療・介護・福祉事業会社の社長との出会い
初回面談は、喫茶店での面談でした。僕、先方の社長、そしてレイノスのヘッドハンター3名での面談です。
ちなみに、レイノスの特長は3者面談として、レイノスのヘッドハンターが面談の仲立ち(面談のファシリテート)をしてくれることです。JACなどの転職エージェントの場合は、面接前の面談や電話での情報提供はしてくれますが、当日の面談には来てくれません。
初回面談の流れは、以下のような感じでした。
1:面談前事前打ち合わせ
社長との面談が開始する30分ほど前に喫茶店に入り、ヘッドハンターから事前インプットを受ける。どういった会社なのか、どういった課題があるか、その課題解決のためにどういったポジションを任せられる人財を探しているか、などです。その際に、ヘッドハンターが答えられる質問には、その場で答えてくれました。論点整理も一緒にしてくれるので、頭がスッキリした状態で面談に臨めた記憶があります。
2:面談から採用まで
初回面談
すでに双方と面識があり、ある程度双方のニーズを理解しているヘッドハンターのアイスブレイクから3者面談がスタートします。
今回は、先方の医療・介護・福祉事業会社の社長から会社概要、事業紹介、組織課題、その課題解決のためのポジションと期待の話がありました。
その話を受けて、質問をします。僕が社長にした質問で覚えているのは、以下のようなものです。
・社名の由来(創業社長の場合、社名に「こだわり」や「想い」がこもっていることが多いため)
・創業の理由(なぜ創業したのか?お金のためでない、つまりビジョンや志の実現のためであるか確認すため)
・中長期戦略(どういった組織の状態を目指すのか?そのためにどういった業績向上施策と組織強化施策を考えているか確認するため)
その後、僕から自己紹介をしました。話した内容は、大学卒業後から現在までの略歴、自分の志・ビジョン、能力、その裏付けを一気に話しました。
15~20分ぐらいで僕の自分プレゼンがあり、終わると社長から「現年収は保証するので、うちに来ませんか?」とその場で内定をもらいました。
冷静に確認事項を出すべきこと、妻と家族会議ですり合わせる必要もある事項もあったため、いったん返事は保留にしてもらい、初回面談は60分ぐらいで終了しました。
面談が終了すると、ヘッドハンターが社長を喫茶店の出口まで送り届けて、また戻ってきます(この喫茶店の出口までヘッドハンターが見送りする際に先方の反応などを訊いています)。
ヘッドハンターと二人っきりになった後、面談の感想と今後の流れをすり合わせて、解散になりました。
初回面談後、最終面談(2回目面談)まで
たぶん今回だけだとは思うのですが、翌日ヘッドハンターから社長からの「特別オファー」の連絡が来まし。内容は、3条件+1をクリアした上で子会社の社長ポジション、インセンティブについてでした。
社長になることは全く想定していなかったのですが、一気にビジョンの実現が近づく感覚があり、妻と家族会議をしました。
その結果、「大手企業の幹部候補で入れる選択肢」を消すための追加条件が浮かび上がりました。それは、「年収の200万円アップ」でした。医療・介護・福祉事業というこれからの日本で確実に拡大する市場で伸びている会社とは言え、大企業ではない。その安定性と福利厚生を捨てる以上の金銭的メリットが欲しいという妻の要望でした(妻は僕とは全く違うキャリアで金融機関出身で安定志向が強い。家計を預かる身としては、冒険より安定を望むのは当然ですが…)。
そこで、その家族会議の内容をヘッドハンターに相談すると、年収アップ交渉を承諾してくれました。しかし、200万のアップには交渉材料が必要なので協力してほしいと言われました。
現職での数字的な裏付け、能力の裏付けなどを出来る限り詳細に出しました。しかし、これだけだと交渉材料としては弱いと思い「自分プレゼンテーション資料」を作成して、データをヘッドハンターに渡しました。
結果、ヘッドハンターの交渉の甲斐もあり、年収200万円以上アップが承諾され、妻と「転職先候補一覧表」で必要条件・十分条件を比較検討した結果、その会社に入ることに決めて、最終面談に進むことになりました。
最終面談(2回目面談)から採用確定まで
最終面談は喫茶店でなく、本社の会議室で行われました。面談参加者は、僕、先方の社長、ヘッドハンターの3名での3者面談でした。
最終面談では、条件提示を受けての改めての期待をヒアリングして、1年間の動きの計画を一緒に考えました。そこで、すり合わせした内容も書面に残した方が有利なものはすべて書面に落としてもらいました。
内定承諾から退職まで
内定承諾後は、レイノスのヘッドハンター(転職エージェント)と退職サポート担当の2名体制に移行します。退職届を出した後、どのような持って行き方をすれば現職をスムーズに辞めることができるか、現職に言ってはならないことは何か、どのような書面に署名してはいけないか記載された退職サポートマニュアルをもらったり、電話アドバイスを受けることが可能です。
特に退職書面については、「競業避止誓約書などを書かされて、次の職場での活動が制限されないように」などの具体的なインプットをもらえて助かりました。
2.レイノスを120%活用するための5つの成功ノウハウ
1.で「レイノスとの出会いから転職成功までの具体的な体験談」をご紹介しました。結果的に「僕自身のビジョンの実現を加速する仕事」と「希望の年収と労働条件」を手に入れ、成功したと言えると思います。
では、何が成功要因だったのか、改めて5つの成功ノウハウという形でまとめてみました。
①レイノスの「企業・事業理解」を前提に活用したこと
まずは、どのようなパートナーシップを組むにせよ、相手を知ること理解することが大前提です。レイノスという会社を活用して、自分の望む結果を手に入れるには、最低限以下の理解が必要だと思います。
1)ヘッドハンティング会社のビジネスモデルを理解する
ヘッドハンティング会社は、求人紹介ビジネスの1種です。求人紹介ビジネスは、企業が求める求人ポジションと求職者をマッチングさせる仲立ちをすることで紹介報酬をもらうビジネスです。求職者は無料で利用できますし、企業も採用確定するまでは、無料で利用することが可能です。あくまでも採用確定した際に成果報酬として紹介報酬を企業からヘッドハンティング会社へ支払います。ちなみに、紹介報酬は求職者の「年収の約3割」と言われています(年収1,000万円の求職者をマッチングさせれば、300万円の紹介報酬が入る)
このビジネスモデルを理解すると「ヘッドハンターの思考」がある程度読めるようになります。
・高い紹介報酬が欲しい。つまり、高い年収でマッチングできる人材を紹介したい。目安としては管理職や管理職手前層など現年収600万円以上が好まれるようです。
・早く採用確定させたい。つまり、現職での能力を使える同業他社に紹介したい。
ちなみに、ヘッドハンティング会社などを使う企業は高い紹介報酬を企業に支払うため、「人材を本気で見極める」「人材を獲得するためにお金を払える」比較的優良な企業が多いと推察されます(あくまで「比較的優良」です。ブラック企業も当然あります)
2)レイノスという企業の特性を理解する
ネット上でレイノスの特徴を検索すれば、似たようなクチコミがたくさん出てきますが、僕が感じたところでも間違いなく「体育会系の営業会社」です。
それに加えて、以下のような特徴があると感じました。
・一人のヘッドハンターは複数のヘッドハント案件を抱えているが、1社案件を確実に落とすコミットメントをしている。
・年収交渉などの労働条件交渉を企業経営者とするため比較的数字に強い、ロジカルな人材が多い。
・ヘッドハンティング会社としては最大手になり、歴史もあるため、企業の経営者とのパイプはたくさん持っていると感じました。
・一方で、良質な人財確保に課題を持っており(これは他の転職エージェントも同じ)、良質な人財だと確信したら、何が何でもマッチングさせるため複数のヘッドハンターから声がかかる。
②ヘッドハンターを「活用する」スタンスを貫いたこと
ヘッドハンターもボランティアではなく、ビジネスのため、良い人財を確保できたら、あの手この手を使って何が何でもマッチングさせようとします。
そんな時に大切なのが「自分のスタンスをヘッドハンターに明確に伝えること」です。
具体的には以下の内容を伝えるとヘッドハンターの言いなりにならない牽制になりますので、おすすめです。
・「今の会社の仕事内容には満足しており、顧客にも、仲間にも信頼されておりやりがいがある。すぐに転職を考えているわけではない。しかし、さらに自分のビジョン実現を加速するオファーがあればぜひ紹介してほしい」と転職を急いでいる訳ではないと明確に伝える。転職を急いでいると捉えられると、ヘッドハンターに足元を見られる可能性があります。
・具体的な希望年収、勤務地、管理職以上など応募する求人の「必須条件」を明確に伝えておく。こうすることで、この条件に見合う求人に厳選して、紹介してくれるように促すことが可能です。
③ヘッドハンターに「協力する」サポートをしたこと
②で「ヘッドハンターを活用するスタンス」を伝えたら、ヘッドハンターもあなたの要望に沿った求人を比較的紹介してくれます。
しかし、これだけでは自分の要望だけ伝える「クレクレ星人」です。そこで、こちらからもヘッドハンターに協力する姿勢を見せます。
一番わかりやすくて、ヘッドハンターが嬉しいものは「あなたの商品紹介資料」です。僕は「自分プレゼンテーション資料」と言っています。
ヘッドハンターにとってあなたは「商品」です。いかに、顧客である企業のニーズにマッチさせ、高く販売するか?そういった場合に、面接という場でリアルに商品展示するだけでなく、面接以外の場で代わりに営業するツールがあると助かるのです。
そのための最強ツールこそ「自分プレゼンテーション資料」です。具体的には、以下の項目を各1ページごとにPowerPointなどで作成します。
・略歴
・意識(志・ビジョンなど)
・意識の高さの裏付け(顧客からの声、仲間からの声など)
・能力(スキルマップなど)
・能力の高さの裏付け(数値化できる出した結果など)
④「転職先候補比較表」で必要条件・十分条件を比較検討したこと
転職活動を続けていくと複数の転職先候補と迷う場面があります。そういった場合に効果敵なのが「転職先候補比較表」です。
作り方はとても簡単です。縦軸に転職先企業名を書きだします。横軸にはあなたが大切だと考える条件を書きだします。
僕の場合は、横軸にビジョンと仕事内容のマッチング、年収、インセンティブ、退職金、勤務時間、勤務地、休日、福利厚生、ワークライフバランス、その他という項目で〇△×をつけて、定量的に比較検討しました。
⑤書面に落とすべき項目は全て「書面」に落としてもらったこと
面談での口約束を「全て」書面に落としてしまうと、それが後々自分の首を絞めてしまうことがありますが、「絶対に残しておいた方がよい項目」があります。何を書面に落とすかは、人によって違うと思いますが、「インセンティブの計算式」は残しておいて方がよいと個人的には思います。
3.まとめ
ここまでをまとめます。このページは人が最も理解しやすい「具体→抽象→具体」という流れをとっています。人は抽象的なものは理解しづらく、自分ごとにしやすい具体的なものの方が理解しやすいためです。
そのため、具体的な体験談をインプットして、それを自分に置き換えてレイノスの活用をシミュレーションしてみることが大切だと思います。
そのうえで、成功ノウハウとして以下の5つを紹介したので、それを「自分に置き換えて」どう活用するか、考えてみてください。
①レイノスの「企業・事業理解」を前提に活用したこと
②ヘッドハンターを「活用する」スタンスを貫いたこと
③ヘッドハンターに「協力する」サポートをしたこと
④「転職先候補一覧表」で必要条件・十分条件を比較検討したこと
⑤書面落とすべき項目は全て「書面」に落としてもらったこと
当ページで紹介したコンテンツがあなたのヘッドハンティングやレイノス活用に活かし、素晴らしいステージへの飛翔の一助になれば幸いです。