仕事の逃げ癖がある人必見!逃げ癖を最速克服する4ステップ

「ちょっとこれは出来ませんね…」「今の自分には無理だと思います…」仕事をしている時に、こういった言葉が「反射的に」出てしまうあなた!「仕事の逃げ癖」が出来てしまっているかもしれません!

今回は、仕事をしている時に「つい楽な方を選んでしまう」「つい逃げてしまう」あなたのために最速で逃げ癖を克服するための4つのステップをご紹介します。

…と、こんな偉そうなテーマを掲げていますが、何を隠そう僕も「仕事の逃げ癖」があった一人です。いやむしろ、「人生の逃げ癖」があったと言えます。なぜなら、僕は「ニート・ひきこもり」にまで陥った人間だからです。

だからこそ、僕はこのテーマについて語る資格があると思っています。そんな「人生の逃げ癖」の結果、ニートにまで陥ってしまいましたが、今は日本を代表する大企業の人材開発コンサルの仕事をしています。

なぜ出来たか?それは、「逃げ癖」を克服できたからです。

そんな僕が様々な経験をしてきた今だからこそ、自信を持って紹介できる「逃げ癖を最速で克服するメカニズム」を4ステップに分けてご紹介します。

もし、本気で逃げ癖を克服したのであれば、ぜひこのまま読み続けてください。

一方で、逃げ癖を克服したくないのであれば、今すぐこのページを閉じてください(ただ、現在このページにたどりついているあなたは「克服したい」と思っているはずです。そういった人しか、たどり着けない仕掛けになっています)

ただ一つだけ覚えておいてほしい言葉があります。

逃げたら逃げた分だけ、必ず人生の損をする。

では、早速ステップ1に入って参りましょう!

ステップ1 自分に「仕事の逃げ癖」があると現状認識する

自分に「仕事の逃げ癖」があると現状を認識する。これなしに、克服も対策もありません。現状認識が、代わるためのスタート地点です。

逃げ癖の定義

そのために、逃げ癖の定義を押えておきましょう。

逃げ癖とは、特定の条件下で「逃げる」という行動を選択してしまう習慣のことです。

「仕事の逃げ癖」であれば、特定の条件下とは、「仕事という場面において自分が精神的に辛い、避けたいと感じてしまう状況」と読み替えることが出来ます。ちなみに、逃げるの定義は「避けて、不利な状況に陥らないようにすること」です。

いかがですか?特定の条件下で、逃げるという行動を選択してしまう習慣がありますか?ちょっと今までやったことがない仕事を頼まれたら、反射的に「ちょっと無理です…」とか言ってしまっているな、と心当たりがあれば、逃げ癖がついてしまっているかもしれません。

ただ、この定義の理解と関連して覚えておいて欲しいのは、人間は誰でも現状維持のために逃げる生き物だということです。なぜなら、人間の生存上、現状維持が最も生存確率が高いからです。家の外に一歩も出ないひきこもりより、家の外に出て車に乗って仕事をしている人の方が交通事故に遭う確率が高いのは当然だからです。

しかし、環境変化というものが避けることは出来ず、人間は常に現状維持として「逃げる」選択をし続けていく訳には行きません。必ず、現状打破として「逃げない」選択をしなければならない場面が来ます。

そして、その「逃げない」選択をした数に応じて、成長というかけがえのない果実を手に入れることが出来ます。

逃げ癖のある人の特徴

定義に自分が該当すると思ったら、次に「一般的に」逃げ癖がある人がもっている特徴を確認してみましょう。

以下の特徴に3つ以上該当すると思ったら、逃げ癖があると思って間違いないと思います。

  • 「今」しか視界に入っておらず、今楽な道を選択してしまいがちである
  • 基本的に「自分に甘く」、何か出来なかった時に「出来ない言い訳」を常に考えている
  • 逃げても今までなんとかなってきたため、基本的に深く反省(内省)することがない
  • 1つのことを継続したことがなく、突き抜けたプロといえる能力を身に着けていない
  • 新しいこと、やったことがないことが表れると失敗などの恐怖が先に想起されてしまう
  • 新しいことに挑戦することが怖く、挑戦して失敗するよりも逃げる方が安心する
  • 人生を通じて自分を否定され続けてきたため、自分に自信がない
  • 「逃げる」ことも大切だと思っているため、分岐点で「逃げる」がすぐに選択肢として出てくる

ステップ2 逃げ癖を克服しないデメリットを知り、危機感を醸成する。

ステップ1で「自分が仕事の逃げ癖がある」と現状認識できたら、逃げ癖を克服しないデメリットを知りましょう。

人には「苦痛と快楽の原則」があり、苦痛の回避か快楽の会得のいずれかで行動にうつしやすくなります。また、快楽の会得よりも苦痛の回避の方が、より早く行動にうつるため、ここでは、苦痛を知っていただきます。じっくりご覧ください。

  • 仕事ですぐに逃げるため、継続的な経験に裏打ちされた「突き抜けた能力」身につかない
  • 任せてもすぐに逃げるため、仕事の手戻りが発生し上司や周囲から「信頼」されない
  • その結果、能力も信頼も失い仕事で結果を出せず、いずれは就く仕事がなくなる
  • 人生時間の大半を費やす仕事時間を活用できないため、長期的な人生目標も達成できず不幸になる

いかがでしたか?読みながら、ちょっと胃のあたりがキュッとしたら危機感の醸成に成功しています。ちなみに、逃げ癖克服のメリットは、上述の反対です。

  • 突き抜けた能力を手に入れることが出来る
  • 仕事上でも上司や周囲から信頼される
  • 能力も信頼もあるため、仕事の選択肢が増える
  • 仕事時間が充実するため、長期的な人生目標も達成しやすくなる

ステップ3 自分の逃げ癖の「原因」をつかみ、その原因に合った「克服法」を理解する

逃げ癖を克服しないデメリットと克服したメリットを知ったら、危機感の醸成と期待の実感が出来ている状態にあります。

次は、「方法の理解」と「阻害要因の除去」です。この二つをクリアすると、あとはちょっとした行動を継続するだけで、逃げ癖を克服することが出来ます。

逃げ癖の原因別の克服法

仕事で「やりたいこと(WILL)」が見つかっていない、または、「出来ること(CAN)」がない

実はこの原因が一番多いのではないかと僕は考えています。

仕事が「やりたいこと」「出来ること」であれば、逃げる必要はないからです。逃げるとは「避けて、不利な状況に陥らないようにすること」です。やりたいし出来るので、逃げた方が不利です。

ではこの原因の場合は、どう克服すればよいのでしょうか。

この原因を克服するには、自己理解を深めて、「やりたいこと」「出来ること」を言語化して、それを仕事に組み込むことです。人生や仕事人生を振り返って、モチベーションの上下をグラフ化してもよいかもしれません。モチベーションが上がった地点の仕事が「やりたいこと」「出来ること」に関連している場合が多いです。

短期的、目先の視点でしか物事を考えられない

行き当たりばったりの人生を送ってきて、先のことをあまり考えなくても何とか生きてこれた「ある意味ラッキーな人」にありがちな原因です。

この原因の場合は、自分の「人生時間軸」を伸ばすことが必要です。具体的には、自分が何歳まで生きるか?死ぬときには、どのような状態になっていたいか?(BE)お金や所有物などの何を手に入れていたいか?(HAVE)そして、どのような生活をしていたいか?(DO)という「BE・DO・HAVEフレーム」で人生目標を考えてみると良いと思います。

その時は、逃げることで失うもの、逃げないことで得られるものを丁寧に言語化するとさらに効果的です。

自分に甘く、常に「逃げる」ことを正当化する言い訳を考えてしまう

自分に甘い人にありがちな原因です。自分に甘い人に総じていえるのは、基本的に他責だと言うことです。こういった仕事を振る上司が悪い、こんな大量の仕事を振る会社が悪い。「まず、無理かもしれないけど、やってみよう!」と考えない人は、これが原因であることが多いです。

この原因の場合は、かなりの覚悟が必要です。言い訳を考える思考の癖があるので、「自ら退路を断つ」か「周囲の人に退路を断ってもらう」ことで自分を「追い込む」必要があります。おそらく、こういった人は「自ら退路を断つ」ことが出来ないので、周囲の人に「自分が逃げ癖があること」を伝えて、追い込んでもらった方がよいかもしれません。

そうして自分を追い込むことで、言い訳できない状況にして、挑戦するスタートをなかば強制的に切らせます。

今までやり通した経験が少なく、自信がない

子どもの頃から「自らの意思」でやり通したことが少ない人に多い原因です。

この原因の場合は、「こんな自分でも九分九厘できる小さな目標を確実にクリアする」+「クリアした自分を自分で褒めてあげる(成長承認)」が効果的です。いきなり難しい仕事ではなく、今までの出来る仕事の延長線上にあって、今の能力でも十分できる仕事を確実にクリアして自信をつけます。

自分でも訳が分からない「プライド」が邪魔して挑戦できない

新入社員で、育成がヘタな上司についてしまった人にありがちな原因です。僕もそうでしたが、新入社員で入った頃は学生時代の栄光が変なプライドになってしまい、出来ない自分を受け入れることが出来ず、「変なプライド」が邪魔をして、出来ない自分を見せるぐらいならやらない。となってしまいます。

そういった原因の場合は、「そのプライドを守ることで失う成長機会が何か?」を書きだして見るとよいと思います。

若い時にしか、失敗は出来ません。特に20代は長い仕事人生の中で唯一「仕事で失敗しても許される時期」です。この時期に失敗をせずにいつするのか?30代に入ったら原則失敗は出来ません。「社会人としてやれと言われたことは出来る、やれと言われていないこともやる人間」というようにみられます。

自分以外の人の頼り方がヘタくそなため、自分のキャパをすぐに超えてしまう

パラレルワークなど複数の業務の同時進行が苦手な人にありがちな原因です。

これが原因の場合は、「仕事で頼れる人を探しましょう」。そのために効果的なことは「自己開示」です。自分がどのような人間か、どのようなキャパか、どのような仕事が出来て、出来ないか包み隠さずに開示します。そうすることで、味方を増やすのです。もし、適切な人にこういった開示をしても味方になってくれる人が会社にいなければ、「その組織に属する必要なし」と判断してもよいかもしれません。1人で出来ないことを集団で実現するのが組織の存在理由だと僕は考えるからです。

うつ病などの精神疾患が原因である

上記のいずれの原因にも該当しない場合、うつ病などを疑ってもよいかもしれません。うつ病が原因でやる気が起きずに「逃げる」以外の選択肢を選べなくなっているかもしれません。

この原因の場合は、精神科か心療内科を受診しましょう。そして専門の医師からアドバイスを受けましょう。

上述のいずれも原因に該当しなかった場合

多くの人の場合、上述のいずれかの原因に該当するのですが、もしいずれにも該当しなかった場合は、逃げ癖がついた原体験を過去の記憶を掘り起こして探ってください。

必ず「逃げることでメリットを得て、逃げる味をしめてしまった経験」があるはずです。その逃げ癖がついた原体験を思い返して、原因を言語化すれば、上述のいずれかに該当するはずです。

ステップ4 克服法を理解したら、その「逃げ癖を克服する!」と決めて「逃げない小さな習慣」をつくる

ステップ3で原因とそのための克服法を理解したら、あとは「逃げ癖を克服する!」と決心して、その癖=習慣を修正します。

習慣の修正のコツについては、また別のページで詳しくご紹介しますが、ここでは一番簡単な「逃げない小さな習慣」を初めて欲しいと思います。

それは「とにかくやってみます!出来なかった時は助けてください!」という口癖をつけることです。そして、言い切った後は「自分が嘘つきにならないように、何が何でもやり切る」この行動を繰り返すことで逃げ癖がなくなり、自信もつきます。

ちなみに「とりあえず」ではなく「とにかく」です。とりあえずは「失敗してもいいですよね?」という逃げたい思いの顕れなので、逃げ癖の原因解消につながりません。

逃げ癖という根強い習慣を変えるには、あなたの「決心」が必要です。「とにかく」には、逃げのニュアンスはありません。「やる!」という決心の顕れです。ですから、「とにかくやってみます!」と言い切ってみてください。

※何を隠そう、元ニートの僕自身が、1社目の時にこのシンプルな口癖を付けることで逃げ癖を無くすことが出来ました。シンプルですが、効果てきめんですので、だまされたと思って継続してみてください。

「やりません」から入ったら、100%出来ませんが、「とにかくやってみます!」から入れば出来る可能性は0%ではなありません。出来なかった時に考えれば良いのです。

この口癖を毎日1回ずつでいいので、継続してください。出来た時は手帳に◎を書くか、スタンプを押すかして、自分の行動を承認してあげてください。

まとめ

癖、つまり、習慣は「長年の行動の積み重ね」の結果です。逃げ癖がある人は、長年特定の条件下で「逃げ続けてきた」のです。

そして、習慣を変えるには、「一般的に」その習慣を創り上げた期間と同じ期間の行動の継続が必要です。10年継続して出来た習慣であれば、習慣の修正に10年必要です。

しかし、その10年必要な期間を短縮できるステップがこの4ステップです。脳力開発のメカニズムに基づいた実証済のプロセスですので、ぜひ挑戦してみてください。

ステップ1 自分に「仕事の逃げ癖」があると現状認識する
ステップ2 逃げ癖を克服しないデメリットを知り、危機感を醸成する。
ステップ3 自分の逃げ癖の「原因」をつかみ、その原因に合った「克服法」を理解する
ステップ4 克服法を理解したら、その「逃げ癖を克服する!」と決めて「逃げない小さな習慣」をつくる